カラーマネージメント 日本の場合

視覚化の条件、カラーの測定と再現、印刷の調整、ファイルの交換など。標準化はグラフィック印刷の全作業工程にかかわるもので、カラーの再現とその識別能力の向上を目的としています。「グラフィック印刷の作業工程において避けては通れない標準化」についてのインタビューの際に、アルタヴィア・フランス本社(パリ)において色彩測定・生産フローの担当責任者であるエルベ・リオデ(Hervé Lyaudet)氏は「共通の枠組み」を構築することの重要性について指摘をしました。しかしながら、国によっては独自の解釈や方式を用いています。これは、当社のエキスパートが数か月にわたり働いている日本のケースで、時を遡る旅の物語です。

 

ヨーロッパと日本との違いとはなんでしょうか。

ヨーロッパでは、国際的な基準であるISO規格に準拠しています。カラーマネージメントで用いられるデータは、例えばオフセット印刷についての、特性を再現します。この場合の特性はISO規格12647-2で定義された印刷目標を反映します。このことで、世界中で認められた印刷における作業の統一が可能になるのです。

 

日本においては、「Japan Color(枚葉印刷用ジャパンカラー)」と名付けられた地域限定的なバリアントを用いています。使用されている方式は、驚くべきことに、しばしば私たちが前世紀に使用していた方式に該当します。

 

従って、日本においては、ヨーロッパではとうの昔に解決している問題に出会うことになるのです。

 

 

例をあげてくださいますか。

非常にしばしば、印刷施設で使用されている照明がISO規格に準拠していません。紫外線がカットされているので、漂白剤を含んだ紙と相まって視覚化における問題が生じます。また品質管理がしばしば目視によるものに止まります。クライアントからすれば、視覚化が文書処理用の照明の下で実行されていることになり、これは全く適していない照明といえます(スペクトルの質が悪く、不適切な色温度)。他の例では、レイアウトに用いられている主要なソフトウェアがベクター形式イラストレーション用のものであるので、版下の製作が非情にややこしくなることです。ヨーロッパでは、レイアウトには、やはりそこでは、レイアウト用に作られたソフトウェアを使うものなのです。

 

 

日本で仕事をするにあたってはどのようにされていますか。

アルタヴィア・ジャパンで行っていることを、最新テクノロジーを用いて、教育・説明・保証・紹介するために、多くの会合の機会を設けています。また、沢山の性能テストを実行しています。私は去る1月から日本で働き始めました。デジタルプルーフのシステム全てを整備して使えるようにし、社内プロジェクトマネージャーを育成し、スタジオを設置するのには3か月かかりました。

 

ヨーロッパの方式に大変関心をもっていただけた、アルタヴィア・ジャパン代表である井上有希子氏には、心から感謝申し上げたいです。積極的に関与してくださったので、仕事を進めるうえで非常に助けられました。また確かな結果を出すことができ始めています。