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アルタヴィア・ジャパンは、このたび仏EcoVadis社の2020年サスティナビリティ調査で「ゴールド」評価を獲得いたしました。

アルタヴィア・ジャパンは、このたび仏EcoVadis社の2020年サスティナビリティ調査で「ゴールド」評価を獲得いたしました。 1647 1140 altavia

アルタヴィア・ジャパンは仏エコバディス社の2020年サスティナビリティ調査で「ゴールド」評価を獲得しました。どうしてエコバディス社の評価を取得することにしたのですか。

 

エコバディスは企業の持続可能性に関する国際的な評価機関として知られています。日本においての知名度は現時点ではヨーロッパほどではありませんが、日本でも海外に事業展開をしている企業を中心に取得が進んでいます。

 

アルタヴィア・グループはグローバル・コンパクトに参加して2018年からアドバンスドレベルになっているなど、広告代理店業界の中でもCSRについてはトップリーダーといえるほど力をいれていて、アルタヴィア本社もエコバディスのゴールド認証を取得しています。アルタヴィア・グループにとってCSRは成長戦略の根本にあるため、行動計画・実施も非常にアクティブにおこなっており、各国に展開する支社・関連企業で、支社の大小に関わらずエコバディス認証を取得することを推奨としているため、日本においても評価を受けることにしました。

 

 

特に「環境」について高い評価をいただいたようですね。

 

はい。CSRに対する真摯な取り組みは、アルタヴィア・グループに入った大きな動機の一つでもあったので、2016年に代表に就任したとき、アルタヴィアが提供するマーケティング・サービスを根本から見直しました。

 

専門性や価格面、サービスのクオリティなど当然重要なのですが、いくらよいサービスでも環境負荷が多い手法をそのまま提供することが私たちのやるべきことなのか?という疑問です。

 

良質なサービスをそのままに、環境負荷を減らすことができれば、アルタヴィア・ジャパンの付加価値になりますし、顧客の企業活動におけるCSRのターゲットにも貢献することができます。

 

具体的には、制作業務に最新のテクノロジーを取り入れることで、高い品質を提供しながらも大幅に環境負荷・ムダを削減する制作プロセスを実現しました。制作現場の既存の価値観や慣習に挑戦し、持続可能なソリューションを提案しています。

 

 

 

エコバディスの取得によりポジティブなインパクトがあるとおもいますか?

 

まず、CSRに力をいれていくという価値観を社員と共有できることがとてもポジティブだと思います。なんとなくやる、とか日本はこうだから、ではなく社員一人ひとりが世界レベルでの問題意識をもって、常に改善のためのアクションをとっていくことの大切さや、アルタヴィア・グループの一員として高い倫理基準をベースに行動をしていくことなど、根本にあるべき重要な価値観を共有できます。

 

また、多くのグローバル企業がサプライヤーを選択するとき、エコバディスの評価をもとめるところが増えていますので、ビジネスにおいても重要です。日本においても世界的なサスティナビリティ調査の価値をもっと知っていただけるところが増えていけばいいなと思います。

 

 

 

これからの抱負を教えてください

エコバディスの評価は取得して終わり、ではありません。CSRへの取り組みにさらなる力を注ぎ、皆様から信頼される、社会の持続可能な発展に貢献する企業であり続けるために、一層精進してまいります。

インタビュー アルタヴィア・ジャパン代表 井上有希子

インタビュー アルタヴィア・ジャパン代表 井上有希子 1677 809 altavia

あなたのことについて教えてください

大学卒業後、日本でHello Kittyの会社でアメリカとヨーロッパ市場のデザイン開発の仕事をしました。ここでデザインのワークフローや様々な素材のことなど、本当にたくさんのことを学びました。ただ、当時の私はまだ若かったので、一度は海外で生活をする経験をしたいと思いフランスにわたりました。本当に運がよかったのですが当時スタートアップだった会社に就職がきまってそのあと15年も滞在することになりました。働きながらフランス語、オン・オフラインのマーケティングの仕事、インターナショナルプロジェクトのマネージメントなどを学びました。パリは多くの人にとって住みたい憧れの街ですが、やりたかったこともある程度達成したので、4年前に日本に戻ってきて今はアルタヴィア・ジャパンのゼネラルマネージャー職に就いています。

女性として会社で責任ある立場のポストにいる大変さはありますか?あるとしたらどんなことですか?

困難というほどのことではないですが、顧客のところにチームの男性プロダクション・ディレクターと行くと、多くの人が彼のことをCEOと思いますね。彼が男性でフランス人だからでしょうね。固定観念ですが、まだ一般的に女性の代表が稀だということでしょう。また印刷業界の方と仕事柄お会いする機会が多いのですが、印刷業界は古い業界で女性のマネージャーはほとんどいないと思います。彼らを前に新しい仕事の仕方や海外での取り組みなどを話すと営業スマイルで聞いてはくれますが、本心あまり乗り気でないことをよく感じます。なので言葉の選び方、パートナー選びにはとても気を付けるようにしています。そして、リクルートでも難しさを感じます。仕事に性別・年齢は関係なく能力だと思っているので、アルタヴィアが日本では女性に活躍してもらいたいと男性同様のポストを提案しても、自ら断ってくる場合もありますね。女性が働きやすい環境が整っているとは言えない日本のシステムの問題や、女性は男性の一歩後ろで仕事を支える役目といった固定観念も強く残っています。私の周りでも優秀な友達が出産を機に仕事をやめて家事に専念する道を選んでしまった人が多いです。

アルタヴィアで働く事を決意させた要因はなんですか?

アルタヴィアはエシカルコードとして10のキーワードを持っています。グループが古くから経済活動におけるCSRにとても力をいれていて、2018年からはグローバルコンパクトのアドバンスレベルにもなっています。こうした側面は会社を選ぶときにとても重要でした。日本でもCSRに力を入れているというところは多いのですが、フランスなどと比べるととても遅れていると感じます。普段の生活の中でもOPP袋、プラスチック袋の消費、過剰な包装、男女の格差、弱者へのサポートなど。日本は島国なので、グローバルでどういう動きがあるのか、環境負荷を最小限に抑えながら経済活動をするためにどういうアクションをしなければいけないのか、そういうことをアルタヴィアというグループと一緒に学び、実際に実践するということができるのはすごく勉強になります。

アルタヴィア・ジャパンの統括者としての一日を教えてください

朝早くからオフィスに行きます。新聞など情報をチェック、フランス語のラジオを聴きながら一日を組み立てます。顧客とのアポ、会議、午後からはアルタヴィア本社とのやりとりがあります。仕事の後は時間があれば囲碁クラブに行きます。年配の方がたくさんいて楽しいです。棋力は全然ないのですが、囲碁がとても好きです。お金がかからず、老若男女だれとでも楽しめて、戦略も学べます。

中長期的な目標は何ですか?

まずは、今弊社が提供しているカラーマネージメントを軸にしたビジネス展開のスピードアップです。海外の人はよく「日本は変わるのに時間がかかるマーケットだから」というのですが、昨今の気候変動や災害の状況をみると、もはや一刻の猶予も許されません。環境負荷を減らすための具体的なアクションを提供するサプライヤーを見極めていただき、パートナーとして選んでいただけるように更なる努力をしないといけないと思っています。長期的な目標は・・・今世の中の変化が激しくてなかなか先を読むことが難しい時代になっているとは思いますが、確かなことは、環境負荷をできるだけ少なくした経済活動をどのように実現させるのか、その目標のためにイノベーションと、計画、アクションを起こすことです。

インタビュー Andreas Kraushaar

インタビュー Andreas Kraushaar 1679 1118 altavia

自己紹介をお願いします

はじめまして、私の名前はAndreas Kraushaar (アンドレアス・クラウザール) です。ドイツ生まれ、ドイツ在住です。Fograでの仕事以外の時間は、サッカーの審判に情熱をそそいでいます。この二つはまさに理想的な組み合わせです。サッカー競技場とFograの職場、いずれにおいても中立性とルールがそのすべてです。

ご経歴をお聞かせください

イルメナウ工科大学でメディアテクノロジーを学びました。大学ではカラー画像処理を専門に学び、その後アーヘン大学で色彩科学の博士号を取得しました。

FOGRAでのあなたの役割は何ですか?

2001年からFograのプリプレス技術の部門長を務めています。特にデジタル印刷および3D印刷におけるICCカラー管理、カラー画像処理および画質評価を専門にしている部署です。

TC130委員会とは何ですか?また、あなたの役割は何ですか?

ISO TC 130 (技術委員会–グラフィックテクノロジー) は、印刷業界の国際標準化団体であり、専門用語、プリプレス、印刷、ポストプレス、クライメイトニュートラリティ (気候中立性)、材料および認証の分野で働く国際的な専門家グループで構成されており、約2年に一回会合を開いています。例えば、今年は春に香港、秋に米国のレヴィで会議を行ないました。私は、ワーキンググループ3 (プロセス制御および関連する計測) の議長です。

FograのウェブサイトにあるISOニュースのセクションでは、印刷業界についてのすべての関連する開発項目に関する最新の概要について、関心を持つすべての人に情報を提供しています。

標準化についてどう思いますか?また、標準化が非常に重要である理由をお聞かせください。
ISO規格に取り組むことはFograにとって長期的な投資です。しかし、個々のISOプロジェクト/規格について、そのサポートに関心を持っているメンバーもいます。独自の規格または国の規格に的を絞っている他の多くの組織と異なり、労力がいることではありますが、私たちは長期的な議論を重ねたうえで国際的な専門家とのコンセンサスを得ながら物事を処理していきたいと考えています。こうして得られた国際的合意をもとにFograCertサービスを提供しています。

PSOについて少し教えていただけますか。

PSOは、私がFograで初めて取り組んだプロジェクトです。私の上司であり今でもメンターであるFred Dolezalek博士はPSOの父ともいえる方です。

PSO (Process Standard Offset) は、最適で安定した信頼性の高い印刷製品を作成するための国際ISO 12647シリーズ規格に準じたシステムです。ドイツ印刷メディア協会 (bvdm) の協力のもと、Fograによって国際的に開発および標準化されました。

データ収集から最終印刷にいたるまで、印刷製品を製造するためのスタンダード化されたアプローチの概要がPSOには示されています。

Fograは、PSO (ISO 12647) 認証に対する大きな国際的需要に対応するために、ドイツ語圏以外の国でも、資格をもつ私たちのパートナーが印刷会社の認証取得をできるよう支援しています。PSO認定パートナーはオンサイト認定のプロセスを実施し、Fograとbvdmが作業を評価して認定証を発行します。

印刷業界の将来に関するあなたのビジョンは何ですか?

その将来は平坦な道ではないかもしれません。ニッチな環境、必ずあるチャンスの中で、留まることなくペースを維持することが大切です。そのためには、最新の研究を続け、国際的な専門家が集まるFograの近くで情報を常にアップデートすることが大切だと思います。

FOGRA (Fogra Research Institute for Media Technologies)は、印刷産業およびメディアテクノロジーの未来をけん引する技術に関して研究開発を行っている国際的な機関です

日本・海外における制作現場 持続可能のために求められる進化

日本・海外における制作現場 持続可能のために求められる進化 1717 1093 altavia

印刷の作業工程における規格化・標準化は本来避けては通れないものです。日本のように独自の規格化を進めている国がある一方で、日々規格に改良を加え、規格の統一を進める欧米のような国もあります。海外と日本での両方での実務経験があり、2016年からアルタヴィア・ジャパン代表を務める井上に話を聞きました。

 

まず、簡単にバックグラウンドを教えてください。

キャリアをスタートしたのは日本です。アメリカとヨーロッパの市場に向けた「ハローキティ」のデザイン開発に携わりました。グラフィック・アートの業界ではありましたが、日本での働き方、社会人としてのマナーなどしっかり経験しました。

その後フランスに渡り、15年間フランス現地の広告代理店で仕事をしました。そこでグラフィック・アート業界でのルールやプロセスを知ることができました。



日本とヨーロッパのプロセスが非常に違っていると気付いたのですね。

その通りです。実際にはアルタヴィア・グループに入って、アルタヴィア・フランス本社(パリ)でカラーマネージメントとワークフローのエンジニアだったエルベ・リヨデ(Hervé Lyaudet)さんに出会ってからなので、2016年ですね。

フランス生活が長くなっても、逆に長くなればなるほど日本人であることに誇りをもって、品質、真面目さと几帳面さで知られる日本の働き方に並ぶものはないだろうと考えていました。でも、彼と知り合ってヨーロッパの技術やプロセスなどを知れば知るほど、ちょっと違うんじゃないかと。一見日本人はすごく細かく品質にこだわっているように見えるんですけど、ただ技術が追い付かなくて非効率なやり方を続けていたり、物理や化学に基づかない説明が普通になっていたり、ただのガラパゴス化だと気づきました。

例えば、日本ではまだ一般的な「本機本紙校正」(オフセット印刷機での校正刷り)ですが、ヨーロッパでは20年前にもう使われなくなっています。印刷会社が入稿データをいじって色を合わせるとか、印刷機で微調整して仕上げる・・ということもないですね。欧米人は雑だから、と決まって言う人がいますが、本当でしょうか?欧米には世界になだたるラグジュアリーブランドもあって日本のようにとても厳しい品質管理をしています。

では何が違うのかというと、実はとてもシンプルなのですけれども・・それぞれのプロセスで正しい規格や技術に基づいて責任をもってプロの仕事をしている、ということなんですね。自分の指定した色を印刷で表現したいなら、デザイナーや技術者がきちんとデータを作る。印刷を担当するエンジニアは、印刷の機械を正しくメンテナンスして、常に安定させておく。簡単そうですけれど、実現するためにはきちんとトレーニングもされないといけないですし、認証の取得も必要です。欧米ではきちんと教育が行われているので、意外かもしれませんがスキルがとても高く、効率的で高い品質管理が実現できているのです。

アルタヴィア・グループはヨーロッパのグラフィック・アート業界の規格を決めているFOGRAの会員として、最新の技術を常にアップデートしています。クリエイティビティだけではない、高い技術力とともにプロセスをシンプルし、顧客へよりよいサービスを提供する、それがアルタヴィアの使命です。

 

カラーマネージメント 日本の場合

カラーマネージメント 日本の場合 1669 885 altavia

視覚化の条件、色の測色と再現、印刷機械の調整、ファイル。標準化・規格化は、グラフィックデザイン・印刷の全作業工程にかかわるもので、色の再現と品質管理の向上を目的としています。以前「グラフィックデザイン・印刷作業工程において避けては通れない標準化」についてインタビューをした際に、アルタヴィア・フランス本社でカラーマネージメントとワークフローのエンジニアであるエルベ・リヨデ(Hervé Lyaudet)は「共通の枠組み」を構築することの重要性について指摘をしました。しかしながら、国によっては独自の規格を用いています。ヨーロッパのスペシャリストは、日本の制作現場で実際にどのような発見・体験をしたのでしょうか。これは時を遡る旅の物語でもあります。

 

ヨーロッパと日本との違いとはなんでしょうか。


ヨーロッパでは、国際的な基準であるISO規格に準拠しています。例えばカラーマネージメントで用いられる規格は、ISO12647-2で定義されたオフセット印刷の規格をベースにしています。このようにして、印刷工程において世界中で認められた作業の統一が可能になるのです。

日本には、「Japan Color」と名付けられた日本のみで通用する限定的な規格があります。ただし、この規格はすでに古くなってしまっているISOの規格をベースにしていて2011年から更新されていません(2020年現在)。そのために、日本ではヨーロッパではすでに解決している問題がまだ存在しています。

 

具体的な例をあげてくださいますか。


まず印刷工場で使用されている照明がISO規格に準拠していません。紫外線(UV)がカットされているので、蛍光増白剤を含んだ紙で色を見るときに問題が生じます。また品質管理において、まだ目視が重要視されていたり、色の確認が規格外(不適切な色温度やスペクトル)の照明の元で行われていることなどです。

その他にもレイアウトに用いられている主要なソフトが、本来イラストを描くためのソフトであるはずのIllustratorであることも、版下の製作を非常に複雑にしています。レイアウトには、レイアウト用に開発されたソフトを使う。すごく当然でシンプルなことだと思うのですが、日本ではわざわざややこしいやり方で、時間と労力をかけているのに驚きます。

 

ヨーロッパと違いが大きい日本で仕事をするにあたって、どのようにされていますか。


アルタヴィア・ジャパンのために最新の機器を導入したスタジオを立ち上げ、プロセスなどゼロから全て構築しました。私はパリのゴブラン校で講師もしていましたが、日本には専門的な教育施設もないので、チームのトレーニングも必要でした。

また、クライアントを対象にしたセミナーも私たちのスタジオで定期的に行っています。他の業界同様、グラフィック・アート業界も進化しています。同じやり方を10年も20年も続けていることは問題です。電化製品と同じで使えるうちは使っていたらいいという考えもあるとおもいますが、最新モデルに変えたら省エネ設計になっていて電気代がかからなくなった、ということがありますよね。私たちのスタジオは、新しいプロセスにより作業効率があがり、電力・CO2削減、無駄な校正紙の削減など環境負荷を大幅に減らすことにも成功しています。

日本にきてすでに1年以上がたちますが、仕事ではチャレンジばかりです。幸いアルタヴィア・ジャパンではよいチームに恵まれ、新しい事を学びたい、チャレンジしようというスタッフばかりなので、ここまでこれたと思っています。これからも大変さを楽しみながら、チャレンジを続けたいですね。

 

アルタヴィア・ジャパン株式会社

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