アルタヴィア・ジャパンは仏エコバディス社の2020年サスティナビリティ調査で「ゴールド」評価を獲得しました。どうしてエコバディス社の評価を取得することにしたのですか。
エコバディスは企業の持続可能性に関する国際的な評価機関として知られています。日本においての知名度は現時点ではヨーロッパほどではありませんが、日本でも海外に事業展開をしている企業を中心に取得が進んでいます。
アルタヴィア・グループはグローバル・コンパクトに参加して2018年からアドバンスドレベルになっているなど、広告代理店業界の中でもCSRについてはトップリーダーといえるほど力をいれていて、アルタヴィア本社もエコバディスのゴールド認証を取得しています。アルタヴィア・グループにとってCSRは成長戦略の根本にあるため、行動計画・実施も非常にアクティブにおこなっており、各国に展開する支社・関連企業で、支社の大小に関わらずエコバディス認証を取得することを推奨としているため、日本においても評価を受けることにしました。
特に「環境」について高い評価をいただいたようですね。
はい。CSRに対する真摯な取り組みは、アルタヴィア・グループに入った大きな動機の一つでもあったので、2016年に代表に就任したとき、アルタヴィアが提供するマーケティング・サービスを根本から見直しました。
専門性や価格面、サービスのクオリティなど当然重要なのですが、いくらよいサービスでも環境負荷が多い手法をそのまま提供することが私たちのやるべきことなのか?という疑問です。
良質なサービスをそのままに、環境負荷を減らすことができれば、アルタヴィア・ジャパンの付加価値になりますし、顧客の企業活動におけるCSRのターゲットにも貢献することができます。
具体的には、制作業務に最新のテクノロジーを取り入れることで、高い品質を提供しながらも大幅に環境負荷・ムダを削減する制作プロセスを実現しました。制作現場の既存の価値観や慣習に挑戦し、持続可能なソリューションを提案しています。
エコバディスの取得によりポジティブなインパクトがあるとおもいますか?
まず、CSRに力をいれていくという価値観を社員と共有できることがとてもポジティブだと思います。なんとなくやる、とか日本はこうだから、ではなく社員一人ひとりが世界レベルでの問題意識をもって、常に改善のためのアクションをとっていくことの大切さや、アルタヴィア・グループの一員として高い倫理基準をベースに行動をしていくことなど、根本にあるべき重要な価値観を共有できます。
また、多くのグローバル企業がサプライヤーを選択するとき、エコバディスの評価をもとめるところが増えていますので、ビジネスにおいても重要です。日本においても世界的なサスティナビリティ調査の価値をもっと知っていただけるところが増えていけばいいなと思います。
これからの抱負を教えてください
エコバディスの評価は取得して終わり、ではありません。CSRへの取り組みにさらなる力を注ぎ、皆様から信頼される、社会の持続可能な発展に貢献する企業であり続けるために、一層精進してまいります。